就労定着支援とは?利用できる期間やサポート支援内容を解説

公開日:2026/03/15
就労定着支援

就労定着支援は、障がいのある方が就職後も安心して働き続けられるようサポートする障がい福祉サービスです。本記事では、就労定着支援の基本的な仕組みや支援内容をわかりやすく解説します。就労定着支援の対象者や利用料金、利用期間についても詳しく紹介するので、就労定着支援について気になる人はぜひご一読ください。

就労定着支援の概要

就労定着支援とは、障がいや病気のある方が一般就労後も職場で安定して働き続けられるよう支援する障がい福祉サービスです。サービス利用者本人や企業との定期的な面談を通じて、体調管理や職場での困りごとを把握し、必要に応じて企業や関係機関との連絡調整や指導、課題解決に向けた支援を行います

本人と企業の双方にとってメリットがあり、早期離職の防止につながる点が大きな特徴です。就労定着支援は、障害者総合支援法にもとづき国が定めた制度で、障がいの有無に関わらず、誰もが共生できる社会の実現を目的としています。2018年に始まった比較的新しいサービスであり、2021年時点では全国の事業所数はまだ少ないものの、障がい者雇用の拡大にともない高い需要があります。

現在の障がい者雇用では、就職自体は増えている一方、障がいの種類によって職場定着率に差があり、とくに精神障がい者は早期離職の課題が指摘されやすいです。就労定着支援は、就職をゴールとせず、就労後に生じやすい人間関係の悩み、業務のミスマッチ、体調不良や生活リズムの乱れといった問題を早期に把握し、第三者として本人と職場をつなぐ役割を担います。継続的な支援を通じて、安定した雇用関係の維持と改善を目指す重要な制度といえるでしょう。

就労定着支援の対象者・料金・期間

就労定着支援を利用するにあたっては、対象者や利用期間、料金など、いくつかの条件が定められています。

支援対象者

まず支援対象者については、厚生労働省の定めにより就労移行支援や就労継続支援といった障がい福祉サービスのいずれかを利用した後、一般就労を開始してから6か月が経過した障がいのある方が対象となります。一定期間、実際に職場で働いたうえで、定着に向けた支援が必要と判断される方が利用できる仕組みです。

利用期間

利用期間は原則として3年6か月とされており、一般就労後6か月を経過した時点から、就労後3年6か月目まで就労定着支援を受けることができます。なお、就労移行支援などを提供していた事業所から一般就労した場合には、就労後最初の6か月間は、これまで利用していた事業所で就労定着支援を受けられるケースもあります。また、3年6か月が経過した後も支援が必要な場合には、障がい者就業・生活支援センターなどの別の支援機関につなぐことが可能です。

利用料金

利用料金については、就労定着支援を含む障がい福祉サービス全体に共通する仕組みが採用されています。原則1割が自己負担、残りの9割は行政が負担し、世帯所得や利用日数に応じて月ごとの負担上限額が設定されます。そのため、利用回数が多くなった場合でも、上限額を超える費用を支払う必要はありません。実際には、就労定着支援の対象となる多くの方が、自己負担額0円の区分に該当しており、経済的な負担を抑えながら継続的な支援を受けやすい制度となっています。

就労定着支援のサポート内容

就労定着支援では、障がいのある方が一般就労後も安心して働き続けられるよう、就職後のさまざまな場面に寄り添った支援を行っています。

定期面談

主な支援内容として、サービス利用者本人や受け入れ先企業との定期的な面談があります。面談を通じて、仕事上の悩みや不安、職場環境に対する困りごとを丁寧に聞き取り、早い段階で課題を把握します。

関係機関との連携・情報共有

また、必要に応じて医療機関や相談支援事業所などの関係機関と連携し、情報共有や連絡調整を行う点も特徴です。体調面に不安を抱える方に対しては、日々の体調管理や生活リズムの確認を行い、無理なく働き続けられるようサポートします。さらに、職場で起きている課題についてヒアリングを行い、具体的な解決策や対応方法について助言することで、利用者自身が状況を整理しやすくなるよう支援します。

利用者の自宅・企業への訪問

就労定着支援では、必要に応じて利用者の自宅や企業への訪問も行われます。実際の生活環境や職場の様子を確認することで、面談だけでは見えにくい問題を把握し、より実情に合った支援につなげることができます。加えて、受け入れ先企業に対しては、障がい特性への理解を深めるための助言や指導を行い、職場全体で働きやすい環境づくりを促すのです

まとめ

就労定着支援は、障がいのある方が就職して終わりではなく、その後も安心して働き続けるために欠かせない障がい福祉サービスです。一般就労後に起こりやすい人間関係の悩みや業務のミスマッチ、体調や生活リズムの不安などは、本人だけで抱え込むと早期離職につながりかねません。就労定着支援では、利用者本人と企業の双方に寄り添い、定期面談や関係機関との連携、必要に応じた訪問支援を通じて、こうした課題を早期に把握し解決へ導きます。利用条件や期間、料金も制度として明確に定められており、多くの方が経済的な負担を抑えながら利用できる点も安心材料です。安定した就労と長期的な雇用継続を実現するために、就労定着支援は本人・企業双方にとって心強い存在といえるでしょう。

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